コラム
5年ぶりの野球教室で子どもたちに笑顔を~セガサミー野球部・白球が繋いだ感動体験~
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2023年11月21日
10月22日、セガサミー野球部は5年ぶりとなる小中学生向けの野球教室を開催しました。
コロナ禍などを経て久しぶりに行われたこの教室。セガサミー野球部と子どもたちが、白球を通じて共にした感動体験をレポートします!さらに、特別な気持ちで子どもたちの指導にあたったルーキーの思いとは!?

心地良い秋晴れとなったこの日、東京都八王子市にあるセガサミー野球場には、約120人の小中学生球児の姿がありました。球場がある同市・戸吹町(とぶきちょう)では、「戸吹クリーンフェスタ」というイベントを毎年行ってきましたが、近年は台風や新型コロナウイルス感染拡大により中止に。今回、実に5年ぶりのイベント開催となり、プログラムの1つとして行われてきたセガサミー野球部による野球教室も、久しぶりに実施されました。



4シーズンにわたりセガサミー野球部を率いている西田真二(にしだ・しんじ)監督は開会の挨拶で「きょうは選手たちからしっかり技術を学んでいってください!『聞いて学ぶ』という姿勢は、選手としてとても大切なことです。楽しんでいってください!」と子どもたちを激励しました。



まずは約120人での一斉ランニングからスタート!



この日は八王子市内から13の小中学生チームが参加。普段はなかなか体験しない100人越えの練習に、早速笑顔が溢れます。
続くキャッチボールでは「是非、違うチームの選手とも交流してみましょう!」とセガサミー野球部が声を掛けます。初めは少し恥ずかしそうだった子どもたちも、他チームの選手と白球を通じて「心のキャッチボール」ができたのか、すぐに打ち解けたようでした。その様子に、人の心を動かすスポーツの力を早速感じさせられます。


その後は両翼100mの球場をフル活用して、投手・捕手・内野手・外野手の4セクションに分かれて練習へ。

投手セクションにおけるピッチング練習では、投球フォームの修正以外にも、少年野球では普段なかなか教わる機会が少ないであろう『インナーマッスルトレーニング』の方法も伝授。「足の力を100%使ってボールを投げても、その体を支える腹筋が50%しか使えていないと、結果として50%のピッチングになってしまう。ピッチャーの練習は地味で孤独な時もあるけれど、チームを勝利に導くために、とても大切なトレーニングなんだよ」。セガサミー野球部・背番号30番の石垣永悟(いしがき・えいご)投手が子どもたちに送る言葉には、自身が野球選手としてキャリアを歩む中で積み重ねてきた重みがありました。子どもたちも、選手のアドバイスに大きくうなずきながら熱心にトレーニングする姿が印象的でした。

キャッチャーの捕球練習では、わずか数十分の間に劇的に子どもたちのフォームが様(さま)になっていきます。

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チーム関係者
「さすがに教え方が上手いですね。キャッチングの技術は、専門的な指導を受けられる場所が少ないですし、チームでも手探りで指導しています。社会人野球の選手たちは、日本アマチュア野球の最高峰にいる訳ですし、こういった機会を設けていただけることは、選手にとって大きな成長のチャンスになります」

熱心にアドバイスを送るセガサミー野球部の選手たちですが、なかでも特別な思いで子どもたちに接する選手がいました。ルーキーとしてセガサミー野球部に入団した、背番号21番・荘司宏太(しょうじ・こうた)投手です。

荘司投手は、セガサミー野球場がある八王子市出身。同市内の少年野球チームの子どもたちへ、過去の自分を重ねながら指導していたといいます。さらにこの日、自身が小学生の頃在籍した野球チーム「アンギラス」の後輩球児たちも、練習に参加していました。

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荘司宏太投手
「アンギラス」を卒業してから11年が経ちました。「昔の自分はこんなに小さかったんだな」と、当時を思い出しました。社会人野球は会社を背負っていますし、常に勝利が求められる厳しい世界です。その中でも、「当時は純粋に野球を楽しんでいたな。野球は、やっぱり楽しいものなんだ!」と、初心に帰ることができました。当時の指導者もそのまま続けてくださっていて、久しぶりにお会いし「大きくなったな!」と、声を掛けていただけたことが嬉しかったです。後輩選手たちにも「荘司さん!」と話しかけてもらい、僕にとっても大きな感動体験の機会となりました」

最後はセガサミー野球部の選手たちが、フェンス越えの豪快ホームランを披露!
パワフルなお手本に、子どもたちからは拍手があがりました。




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参加した小中学生チームの選手たち
「実戦ですぐ使えそうなことを色々教えてくれました!お手本を見ても上手いし、こうなりたい!と思いました!キャッチングも優しく教えてくれて嬉しかったです!」
「セガサミー野球部の選手たちは体格もかっこよかった!筋肉が大きかったです!将来はセガサミー野球部に入って活躍したいです!」
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セガサミー野球部・宮川和人(みやがわ・かずと)主将
「子どもたちと交流することによって、僕らも元気をもらえました。
ここから1人でも子どもたちが上手くなってセガサミー野球部に入ってくれて「あの野球教室の時の選手か!」と言葉を交わせたら、こんなに嬉しいことはないです。チームメイトも楽しい時間を過ごせたようでした。こうした取り組みを続けて、これからも感動体験を創造していけたらいいですね」

宮川主将も言うように、指導中のセガサミー野球部の選手たちの表情は、まるで球児に戻ったかのような笑顔が印象的でした。




子どもたち、そしてセガサミー野球部にとっても成長や気づきの機会となった、5年ぶりの野球教室。今後もセガサミーグループでは「感動体験を創造し続ける~社会をもっと元気に、カラフルに。~」というミッション/パーパスを達成していくための重要な手段の1つとしてさまざまなスポーツ活動に取り組み、感動と共感の輪を広げていきます。
