SS通信アーカイブ
SS通信アーカイブ(2023年3月期 冬号)

2023年3月期 冬号
(2022年4月1日~2022年9月30日 / 発行日: 2022年12月15日)
「SS通信(セガサミー通信)」について:
株主・個人投資家を含むすべての皆様にセガサミーの情報をわかりやすくお届けするため、これまで株主通信としてお届けしていたコンテンツを本ページに移動して、情報を集約しました。これに伴い名称を「SS通信(セガサミー通信)」と改め、さらに内容を充実させていきます。特集記事は、本サイト内「感動体験レポート」ページにて、引き続きお届けします。
CEO業績報告

主要事業の収益基盤の強化と
持続的な企業価値向上に向け
まい進します
代表取締役社長 グループCEO
里見 治紀
2023年3月期第2四半期の当グループの業績は、概ね期初に想定した通りの進捗となりました。エンタテインメントコンテンツ事業全体が計画に対して堅調に推移したことに加え、遊技機事業の販売好調を背景に、売上高は1,500億円(前年同期1,348億円)、経常利益は123億円(前年同期147億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は96億円(前年同期120億円)となりました。
エンタテインメントコンテンツ事業のコンシューマ分野では、フルゲームが想定をやや下回った一方で、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』を中心にF2Pが好調に推移しました。さらに、円安を背景とした為替による押し上げの影響も寄与し、全体としては堅調に進捗しました。遊技機事業では、特に『パチスロ甲鉄城のカバネリ』を中心にパチスロ機(6.5号機)が好調に推移し、その他の販売タイトルも全て計画を上回った結果、パチスロで34,712台、パチンコで23,960台の販売となりました。リゾート事業も新型コロナウィルスに伴う行動制限の緩和を受けて、前年同期比で大幅な増収となり、損失幅が縮小しました。
2023年3月期下期は、エンタテインメントコンテンツ事業において、主要IPを中心に新作タイトルの投入を本格化していきます。11月8日発売の『ソニックフロンティア』に加え、ペルソナや龍が如くなどのリマスターやリメイクタイトル等を投入します。なお、これらの新作タイトルはマルチプラットフォームに向けて全世界同時に展開をしていきます。ソニックは、近年様々なメディアミックス展開を進めており、2022年3月より順次公開した映画第二弾の興行収入は4億ドルを突破する等、ゲームIPとして過去最高記録となりました。また、Netflixによる新作アニメ『ソニックプライム』も12月15日から配信開始予定で、映画の成功も相まって世界中でファン層が拡大する事が期待されます。このような環境下で投入した『ソニックフロンティア』は5年ぶりのソニックの完全新作タイトルで、既存のファンのみならず新しいファンの皆さまにも受け入れてもらえるように様々なプロモーション施策を計画しており、まずは、ホリデーシーズンに向けた販売拡大施策に取り組みます。社会経済活動の正常化に伴う消費行動変化の影響を受け、足元の市場動向には落ち着きが見られるものの、ゲーム市場は今後もグローバルで成長が進む見通しです。引き続き既存IPのグローバルブランド化を加速し、エンタテインメントコンテンツ事業の収益機会の拡大に取り組みます。
遊技機事業においても、下期に主力新作タイトルの投入を加速します。パチスロ機においては、引き続き好調な6.5号機のラインナップを拡充し、パチンコ機も新作を複数発売予定です。また、11月よりスマートパチスロ機の市場導入が開始されました。スマートパチスロについては、ユーザーの皆様や、ホールのオペレーター様からの関心も高く、市場のさらなる活性化につながると期待しています。足元では、型式試験における適合率の低下や部材調達など引き続き注視が必要な側面もありますが、中期的な市場の見通しは非常に明るくなってきているため、拡大する需要にしっかりと応えていけるよう、できうる限りの対策を実施していきます。
当第2四半期は、2022年3月期から開始した中期計画の折り返し地点となります。ここまでは当初の計画を上回って推移しておりますが、引き続き全社一丸となって今期の目標を達成し、中期計画最終年度の来期目標の達成を目指して邁進します。また、長期的な成長を加速させる成長投資の機会も引き続き検討を続けていきます。今後も感動体験を創造し続け、持続的な企業価値向上に取り組んでまいりますので、ステークホルダーの皆様におかれましては、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。
業績ハイライト
連結業績
(単位:億円) | 2023/3(第2四半期) | 前年同期比 |
---|---|---|
売上高 | 1,500 | +11% |
営業利益 | 95 | -35% |
経常利益 | 123 | -16% |
親会社株主に帰属する 当期純利益 |
96 | -20% |
セグメント別の業績
(単位:億円) | 2023/3(第2四半期) | 前年同期比 | |
---|---|---|---|
売上高 | エンタメ | 1,166 | +9% |
遊技機 | 275 | +18% | |
リゾート | 56 | +47% | |
経常利益 | エンタメ | 172 | -24% |
遊技機 | 20 | - | |
リゾート | -23 | - |
- エンタメ
-
フルゲームは想定をやや下回った一方、F2Pの好調と為替による押し上げ影響でコンシューマ分野が全体として堅調に進捗し、概ね想定通りに推移
- 遊技機
-
販売タイトルは全て計画を上回って推移し、概ね順調に推移
- リゾート
-
国内は個人客中心に回復傾向したが、海外は渡航制限の影響が継続
もっと詳しく知りたい方へ
最新トピックス
最新トピックス(2022年12月15日更新)

主力IPの発売ラッシュ ~「ソニック」「龍が如く」「ペルソナ」シリーズ ~(2022年12月15日更新)
近年のグローバルゲーム市場の拡大にともない、セガのIP戦略の中核を担うタイトルのグローバルブランド化を続々と進めています。
特に海外での人気が高く、親から子供まで幅広い世代にファン層の広がりを持つ「ソニック」シリーズは、累計販売数15.1億本/DL(F2Pタイトルのダウンロード数を含む)のセガを代表するIPです。2022年3月より順次公開した映画第二弾「ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ」は前作の興行収入をこえる大ヒットとなり、2022年11月には、約5年ぶりの完全新作となる「ソニックフロンティア」を全世界同時、マルチプラットフォームで発売し、世界累計発売本数が250 万本を突破しました(2022年12月13日発表)。さらに2022年12月15日にはNetflixで新作アニメーションシリーズ「ソニックプライム」の配信を予定しており、新たなファン層の獲得が期待されます。今後もゲームを中心に、映画、アニメ、コラボ、ライセンスなど、多様なメディアミックス展開を強化し、「ソニック」ブランドの認知力の拡大を目指します。

「龍が如く」シリーズは、巨大歓楽街に生きる熱き男たちの生き様を描いた大人向けエンタテインメント作品として人気を博し、2005年に誕生して以降、シリーズ累計販売本数1,980万本を記録しています。シリーズを手掛ける龍が如くスタジオから、「ジャッジアイズ」シリーズのPC版発売を皮切りに、2023年にはフルリメイク作品「龍が如く 維新! 極」やシリーズ外伝作品「龍が如く7外伝 名を消した男」、2024年には「龍が如く8」を順次マルチプラットフォームに向けて全世界同時発売します。いずれもユーザーから高い期待が寄せられており、日本発の主力IPとして、グローバルブランド化を促進していきます。

今年誕生26年を迎えた大ヒットRPGシリーズ「ペルソナ」は、全世界に熱狂的なファンを持つ人気IPで、累計販売本数約1,680万本を突破しています。「ペルソナ5」に多数の新要素を追加した「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」は2022年10月にマルチプラットフォームに対応したリマスター版をリリースしました。元々評価の高かったオリジナル版を丁寧に移植した結果、前作同様メタスコア(※)でも非常に高いスコアを獲得しています。2023年も「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」「ペルソナ3 ポータブル」と、人気作のリマスター版の発売がマルチプラットフォームで予定されており、既存ファンはもちろん、新規ユーザーの獲得も期待されます。「ペルソナ」シリーズは国内外でのアニメの人気も根強く、今後もグローバルブランド化に向けて様々な展開を進めていきます。
※メタスコア:海外のレビュー収集サイトMetacriticにおける評価点

サミークラシックシリーズ最新作として「パチスロハードボイルド」が6.5号機で登場(2022年10月3日更新)
遊技機事業で中期戦略として掲げている「ヒットの創出×事業効率の向上」に基づき、過去の人気IPを現代に蘇らせる「サミークラシック」シリーズが好評を博しています。このたび、その第5弾として、「サミークラシック総選挙*1」の4号機部門でナンバー1を獲得した「ハードボイルド2」が、「パチスロハードボイルド」として、6.5号機で復活します。全国で2022年10月から順次投入開始予定です。
*1 歴代機種の中からサミークラシックへの採用希望をファン投票にて募集したもの(2022年2月実施)

「パチスロハードボイルド」は、シンプルなゲーム性の中にも大きな出玉獲得につながる契機を搭載しており、また初代からのファンには懐かしいクラシック演出も満載です。さらに6.5号機ならではの新たなAT*2要素も搭載することにより、オールドファンから、ゲーム性の高さを求める方まで、幅広い世代が楽しめる機種になっております。
2022年6月より導入が始まったパチスロの6.5号機では、有利区間のゲーム数上限や獲得枚数上限が見直されており、ユーザーの間で大きな話題を呼んでおります。サミーの6.5号機第一弾として7月から投入開始した「パチスロ甲鉄城のカバネリ」も大変好評を得ており、今回新たに名機「ハードボイルド2」が6.5号機で復活することにより、さらなる休眠ユーザーの回帰などが期待されます。
*2 アシストタイムの略。液晶の表示や音声などにより、ベル等の小役を獲得するためのボタンの押し順等について指示がある、メダルが獲得しやすい状況のこと