戦評・コラム
第80回JABA東京スポニチ大会 リーグ戦 vs 西部ガス
2026.03.10 [Tue] 10:00VS 西部ガス
場所:大田スタジアム
髙島大輝の本塁打含む3安打や伊波友和の好救援などで白星で大会を締める
JABA東京スポニチ大会のBブロックに入っているセガサミーは、第3戦で西部ガスと対戦。今大会初スタメンの髙島大輝の活躍や投手陣も粘りをみせて6対4で勝利。リーグ戦敗退となったが2勝1敗で今大会を終えた。
ベンチで出番を待ちわびた4年目の外野手がバットでみせた。初回の好機を活かせず、直後に先制を許して迎えた2回。今大会初スタメンの7番・髙島がカットボールを捉えると、打球はライト席へ一直線に飛び込むソロ本塁打となり同点に追いついた。さらに3回には2死三塁からまたも髙島が相手一塁手を強襲するタイムリー内野安打で勝ち越しに成功。チームを勢いづけた。
投げては左サイドスローの武冨陸が粘りの投球。初回は味方の適時失策で先制を許したが、2回には2つの三振を奪って無失点に封じた。武冨は雨による長時間の中断もあり2回での降板となったが、緩い変化球と外角の直球を軸に自責点0でまとめた。
しかし3回、代わった2人目の下薗咲也が西部ガス打線につかまる。連打と犠打で二、三塁のピンチから連続タイムリーを浴びて2対3と逆転を許し、1回を投げ切れずに降板。このピンチの場面で伊波友和が登板すると、四球を出して満塁としたが、後続を抑え火消しに成功する。
すると打線は4回、先頭の黒川怜遠の安打、植田匡哉もライト前に運んでチャンスメイク。続く加藤巧也は積極的に2球目を打って、レフトへのタイムリーとし同点に追いつく。さらに5番・北川智也の逆方向への打球は内野を抜けていき、勝ち越しに成功した。
伊波は続投して4回を三者凡退、5回はピンチを背負ったが空振り三振で切り抜けて初戦に続き、この試合も無失点でしのいだ。「都市対抗予選を考えたら2連敗はできないと思って投げました」と意気込み十分でのマウンドだった。加えて「抑えられたのは僕の力だけでなく、キャッチャーの𠮷田に助けられた部分はあった」と同じく8年目の𠮷田高彰との共同作業で相手に流れを渡さなかった。
6回からは新人の吉野蓮が登板し、走者を出しながらも2イング連続の併殺打で切り抜けて、2回無失点の社会人デビューだった。
打線は7回に、この試合大当たりの髙島が3本目の安打となるライト線への二塁打で出塁すると、俊足を活かして果敢に三盗も決め、𠮷田のタイムリーで生還しダイヤモンドを駆け回った。さらに8回には先頭の片岡大和が初球をライトスタンドへ運ぶソロ本塁打でリードを広げると、投手陣も陶久亮太、草海光貴と繋いで逃げ切った。
今大会初スタメンながら本塁打を含む3安打で打線をけん引した髙島。「(2試合スタメンを外れて)悔しい思いを抱えながら試合出ているんだろうなと思ったら、その通りの結果を出してくれました」と佐藤監督が語れば、「なんとか自分がかき乱して得点パターンを作れればと、思い切ってやったことがいい結果になったのかなと思います」と髙島も笑顔をみせた。バットだけでなく、持ち味の機動力も生かして、得点に直結する三盗も含めて2つの盗塁を記録し起爆剤となった。
また佐藤俊和監督は「1球をどれだけ突き詰めていけるかが大事なのだろうなと思いました。選手一人一人が変わろうとしている感じもある」と今大会を総評。オープン戦通して低調だった打線は3試合で20得点とつながりをみせ収穫もあった。
しかしチーム目標に「守り勝つ」を掲げながら計17失点を喫した投手陣には、「失点を減らさない限り、全国で勝つ、勝ち上がっていくにはちょっと難しいだろうなと思う」と課題も口にした。
19日に行われる次戦の東京都企業春季大会は、都市対抗予選の組み合わせにも関係する重要な大会。「守り勝つ」を体現するべく、練習から1球1球を大切に、結果を追い求めていく。
文・写真=矢吹大輔(株式会社スポーツオフィスタカギ)