トップメッセージ

現状の難局を乗り越えるべく、構造改革に着手いたします

代表取締役社長グループCEO 里見 治紀

 2018年3月期より3期にわたって推進してきた中期経営計画「Road to 2020」 は、目標である営業利益率15%、ROA5%に対して、最終年度は営業利益率7.5%、ROA3.0%という結果となりました。

 この中期経営計画 を通して得られた成果は、更なる成長に向けて磨きをかけるとともに、課題部分には真摯に向き合った上で、引き続き取り組む必要があると考えています。


 2021年3月期より更なる成長を目指す新しいステージに入る事を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、当社グループの事業全体が危機に直面しています。かかる状況を受け、今回の急速な環境変化に対応し、将来の成⻑を睨んだ強い事業基盤を構築するため構造改革に取り組んでいます。

 2020年11月には構造改革の取り組みをいくつか発表いたしましたが、現状の市場環境に適応できる事業構造の構築や固定費水準への転換を図り、成長投資に向けたキャッシュを確保するため「事業ポートフォリオの見直し」「固定費削減の実施」「非事業資産の見直し」を実行しています。

 2021年3月期に発表を予定していた新中期経営計画についても、再度検討する必要があることから、構造改革完了後に改めて発表をさせていただきたいと考えています。

持続的な企業価値向上に向け、ESG・SDGsのマテリアリティ(重要課題)を再定義

 未曾有の危機に直面し、エンタテインメント企業としての真価が問われている今、「必要とされる存在」として求め続けられるために何をするべきか今一度考える必要があります。

 セガサミーグループが各事業を通して提供している感動体験の価値を再認識し、持続的な社会課題の解決と企業価値向上を実現するため、グループにおけるマテリアリティを再定義しました。新たに定義したマテリアリティでは「環境」「依存症」「人」「製品/サービス」「ガバナンス」の5つを掲げています。

 事業を行えば、必ず世の中にネガティブとポジティブなインパクトを与えます。ネガティブなインパクトを最小化した上で、「製品/サービス」を通じて感動体験を提供し、それを大きく上回るポジティブインパクトを提供し続けることが、ESG・SDGsの取り組みの根底に流れる思想であり、本業であるエンタテインメントを通して、人々に感動を提供し日常への刺激、達成感・幸福感、喜び、安らぎなど様々な感情をもたらし続けることで、究極的に世界平和をもたらしていくことがエンタテインメント企業であるセガサミーグループの存在意義であると考えています。


「必要とされる」存在であるため、今後も「王道」を歩みます

 当社グループがこれからも感動体験を想像し続けるためには、いち早く構造改革を実行し、アフターコロナの環境に適応した体制を構築する必要があります。残念ながら、今回の構造改革は痛みを伴う改革となります。しかしながら、この難局を機に環境変化に対応しうる強固な企業体制を構築し、持続可能な組織づくりを目指していきたいと思います。

 近年、サステナブル投資の拡大、浸透によって、企業の収益性だけでなく、社会や環境の持続性に配慮した上で、継続的に企業価値を向上させているかどうかが重視されています。

 私たちが社会に「必要とされる存在」として求められ続けていくため、世間から後ろ指をさされるような振る舞いはせず、今後も誠実な経営を通して「王道」を歩み続けていきたいと思います。


エンタテインメントが持つ社会的価値

代表取締役会長 里見 治

新型コロナウイルスが猛威を振るい、予断を許さない状況が続いています。

 この未曾有の危機の中では、エンタテインメントは「不要不急」と位置づけられることも多く、その意味ではこれまで当グループが直面してきた幾多の試練と比べ、今回のパンデミックは異質であると感じています。この難局を乗り越えるためには、当グループは世の中の大きな変化に合わせ、サービスや商品の提供方法を含め、ビジネスモデルの変革をしていかねばなりません。一方で、私はこの災禍が長期化したとしても、エンタテインメントの本質が変わることは決してないと考えています。有史以来、人間は想像を絶するさまざまな危機に直面した時、娯楽に日々の癒しや楽しさを求めてきました。その時代に合った娯楽が進化・継承され、そして文化となり世界に彩りを与え、社会発展に寄与してきたのです。


 外出自粛の下では、人と人との接触の機会のある多くのエンタテインメント施設が休業を余儀なくされました。一方で、インターネットを活用した新たな遊び、芸術の楽しみ方は、普及の兆しをみせています。これは人々がどのような状況下においても、エンタテインメントを欲している証と言えるでしょう。心が健やかで、豊かにならなければ、世の中に蔓延する閉塞感にも打ち勝つことはできません。私は、この素晴らしいエンタテインメントを生み出せる企業を率いていることに矜恃があります。そしてエンタテインメントこそが、当グループが社会に提供できる最大の価値だという思いをさらに強くしています。

今後も、お客様の期待を超える価値を創出するために、社員一人ひとりが知恵を絞り、情熱を持ってあきらめずにやり遂げる「突破力」ある風土の確立を目指します。その積み重ねが、この先のポストコロナ時代においても、「感動体験」を持続的に世の中に提供するセガサミーグループの真髄へとつながっていくと確信しています。

 投資家ならびにステークホルダーの皆様におかれましては、引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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