コラム
セガサミー野球部 宮崎キャンプに密着!~地域の支えも受けて新シーズンへ~
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2025年3月3日
2005年8月に創部され、今年20年の節目の年を迎えるセガサミー野球部。今年は『喝!克!勝!~カツにこだわれ~』をチームスローガンに掲げ、新たなシーズンでの飛躍を目指し練習に励んでいます。今回は、セガサミー野球部が毎年行っている春季キャンプに密着!今シーズンへの意気込みと共に、チームを支える地域の方からのエールもお届けします。

宮崎県での春季キャンプへ
セガサミー野球部がこの時期約1ヶ月に渡り春季キャンプを行っているのが、九州・宮崎県です。
セガサミースポーツコラム取材班が宮崎入りしたのは2月中旬。この日、セガサミーグループ本社のある東京の最高気温は12度だったのに対し、宮崎は13度。その差は1度ほどですが、『南国リゾート』として多くのプロ野球球団もキャンプに訪れる宮崎は、年間快晴日が全国トップクラスとして知られており、その日差しと風は気温以上に暖かく感じられます。

宮崎でのセガサミー野球部活動拠点となっている久峰(ひさみね)総合公園野球場は、宮崎市内中心部から車で約20分の距離にあります。


昨シーズンは夏の都市対抗野球大会、秋の日本選手権と社会人野球2大大会の出場を逃す屈辱を味わったセガサミー野球部。大舞台への返り咲き、そして頂点を目指す今シーズンは、キャンプでの練習量を増やすべく、若手選手を中心とした『早出練習』を数年ぶりに復活させました。早朝に起床し、全体練習の開始時間である午前9時の約2時間前から、球場でティーバッティング※などをこなします。早出から通常練習、夕方の居残り練習と実に10時間近くグラウンドで汗を流す選手もおり、まさに体を鍛え直す1ヶ月となります。
※腰の高さくらいにあるティー(球座)に置いたボールを打つ、野球の練習法


この日の早出練習には、昨シーズンまでキャプテンを務め入部11年目の最年長選手となった宮川和人(みやがわ かずと)選手の姿も。ベテランではただ一人連日早出練習に参加し、その背中で若手を引っ張っていました。


ブルペンでは2017年入部(当時内野手)で2019年の投手転向以降、エースとしてチームを引っ張ってきた草海光貴(くさがい みつたか)投手がストレート、変化球を織り交ぜたピッチング練習を披露。


フリーバッティングではシュアな(確実性のある)バッティングが持ち味でキャンプでも上り調子だという竹谷 理央(たけたに りお)選手などが快調に打球を飛ばしていました。




今シーズンは投手2人・野手3人、計5人の新戦力を獲得したセガサミー野球部。まだ大学在学中であるこの5人は、入社前ですが早くもキャンプに参加!ブルペンでピッチングを行っていた長谷川優也(はせがわ ゆうや)投手(日本文理高→東京農大)に話を聞きました。
- -セガサミー野球部の印象は?
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長谷川
キャンプから緊張感がありますね。監督・コーチ含め一体感があっていいチームだと思います。自分は大きい舞台やピンチのほうがより力をだせるタイプなので、そうした緊迫した場面を任せていただけるよう精進したいですし、セガサミーではベテランの投手の方もいらっしゃるのでトレーニング方法などお話を聞き、私も息の長い投手になっていきたいです。

新人選手らしい勢いの良さとフレッシュさを感じました。
午前中の練習を終えるとランチタイムです。
実は、宮崎春季キャンプでは長きにわたりセガサミー野球部を『食』で支えてくれているご夫妻がいます。宮崎市内で飲食店を営む、岩元久俊(いわもと ひさとし)さん、美代(みよ)さんご夫妻です。

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久俊さん
キャンプ中の昼食を担当して早11年になります。知り合いを通じて声を掛けていただいたことがきっかけです。普段は子ども食堂もボランティアでしているのですが、セガサミー野球部の皆さんからタオルや帽子をもらうので子どもたちにも配っています。地域の子どもたちもとても喜んでいますよ。去年はチーム成績がよくなかったみたいなので、今年のキャンプは練習量が増えてみんなヘトヘトみたいですね(笑)でもこのキャンプでの努力が一番大事。ここで努力した人が伸びますから。たくさん食べて力をつけてもらいたいですね。
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美代さん
私たちは自分たちの子どもがいないので、毎年キャンプにやってくるセガサミー野球部の選手たちが子どもがわりなんですよ。毎年新人の子はこのキャンプで顔と名前をなるべく覚えられるようにメモをとっています。シーズンは自分たちの力を出し切って頑張ってほしいです!


宮崎キャンプでは岩元ご夫妻が営んでいる飲食店で新人歓迎会を行うなど、チームとして本当にお世話になっています。そんな岩元さんの作るランチでパワーチャージした選手たちは、午後の紅白戦※も精力的にこなしていました。
※自チームの選手同士をチーム分けして試合すること


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西田監督
今シーズンはチームとして原点に帰ることが大事だと思っています。キャンプは例年以上に元気があってセガサミーらしいキャンプになっていますよ。選手たちも去年の悔しい結果を受け、1球や1プレーの重みを実感したはずです。キャンプではケガをしない体と克己心を鍛えます。そして最後は、都市対抗野球大会優勝という大目標に向かって、ファンや社員の皆さんが喜んでくれるような、期待に応えられるシーズンにしたいですね。宮崎で支えてくれている岩元さんご夫妻にも感謝の気持ちを結果としてお返しできるよう頑張ります。

休日を1日挟むと、キャンプ期間も半ばを迎えます。この日、グラウンドで準備する選手たちの表情にはどこか緊張感を感じました。そう、この日から今シーズン初の他チームとの試合が始まるためです。

今シーズン初の練習試合の相手は、九州産業大学野球部。元大学日本代表監督であり、2023年の日米大学野球選手権大会で日本を16年ぶりの優勝に導いた名将・大久保哲也(おおくぼ・てつや)さんが率いるチームで、昨年のプロ野球ドラフト会議では読売ジャイアンツ2位指名の浦田俊輔(うらた しゅんすけ)投手を輩出した、九州の野球名門校です。ちなみにセガサミー野球部入部4年目、福森秀太(ふくもり しゅうた)選手の母校でもあります。

試合はセガサミーが1点リードで迎えた6回裏、新人、7番加藤巧也(かとう たくや)選手(大阪桐蔭高→明治大)が犠牲フライを放ち、2対0とセガサミーがリードを拡げます。


しかし7回。6回から途中登板の新人、肥沼竣(こいぬま しゅん)投手(加藤学園高→専修大)がライトへ2ランホームランを浴び、九州産業大学に同点に追いつかれます。

同点のまま迎えた9回裏、セガサミーは2アウトから2者連続フォアボールで得点圏にランナーを進め、4番、代打・髙島大輝(たかしま だいき)選手。

相手投手のチェンジアップを捉えた打球は、センター前へのサヨナラタイムリーヒット!
今シーズンのスローガン『喝!克!勝!~カツにこだわれ~』を有言実行しサヨナラで勝利をもぎとったセガサミー野球部。今シーズン初の対外試合で、幸先のいいスタートを切りました。

最後に、今シーズンから新キャプテンに就任した高本康平(たかもと こうへい)選手に意気込みを伺いました。
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高本
新キャプテンとして迎える初めてのキャンプです。小学生から野球をしていますが、ずっと副キャプテンの経験しかなく、実はキャプテンは野球人生で初めてです。チームメイトには一層目を配らないといけないですし、副キャプテンとキャプテンは別物だと肌で感じています。元キャプテンの宮川さんからは「もっと堂々とやっていい」と言われています。昨年は負けが続くとチーム自体が沈んでしまうところがありました。今シーズンは昨年と比べ、キャンプから本当に声がでています。逆境でも盛り返せる力をつけて、勝ちにこだわるシーズンにしたいです。

宮崎の地域にも支えられ体を鍛え直したセガサミー野球部。創部20年を迎える節目の年。更なる活躍に期待しましょう!
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