戦評・コラム
第97回都市対抗野球大会 東京都二次予選 第3代表 1回戦 vs 東京ガス
VS 東京ガス
場所:大田スタジアム
𠮷田高彰のタイムリーで9回に勝ち越すも延長戦で敗れ第4代表決定トーナメントへ
社会人野球最高峰の大会である第97回都市対抗野球大会の東京都二次予選。13日の初戦で敗れたセガサミー野球部は第3代表決定トーナメント2回戦に回り、東京ガスと対戦したが、勝利にはまた1歩届かず。延長10回タイブレークの末に9対10で敗れ、第4代表決定トーナメントに回ることとなった。
「粘り強くなっていますが、あと1歩勝ちきれませんでした」(佐藤俊和監督)
「よく打てていますし、戦えてはいるのでどうにかしたいです」(北川智也主将)
2人がそう悔しさを噛み締めたように、13安打9得点を奪ったが、15安打10失点で敗れた。
好調の打線は3回。相手の連続四球や宮浦柚基のバント安打から無死満塁のチャンスを作ると、加藤巧也と中川智裕のタイムリー二塁打や宮川和人の犠牲フライで5点の先制に成功した。
だがその裏、先発として好投していた長谷川優也が四球や2安打で2点を失うと、武冨陸も相手の勢いを止められず2点タイムリーを浴び、1点差に迫られた。
激しく試合が動いた3回だったが、その後は、武冨、草海光貴、尾﨑完太が走者を出しながらも無失点で繋いでいく。特に尾﨑は初戦に続く2回無失点の好投で「これまでやってきたことが出せています」「持ち味のストレートで押すことができました」と手応えを語るとともに「すごい音量、声量で背中を押されています」と応援にも感謝した。
終盤はお互いの粘り合いとなる。8回、この回から代わった山口謙作が連打を浴びると、樫村佳歩が犠牲フライを打たれ同点。さらに安打と左翼手の守備固めに入った谷口嘉紀による失策(後逸)もあって逆転を許した。
一方でセガサミーも9回表に粘り、髙島大輝の同点打、「みんなが諦めずに繋いでくれたので」と𠮷田高彰が勝ち越しタイムリーを放つと、谷口もミスを取り返すタイムリーを放って3得点。8対6と土壇場で試合をひっくり返した。
それでもその裏、樫村が本塁打を浴びて1点差とされると、さらに連打とショートゴロの間に同点を許し、試合は無死一、二塁から始まるタイブレーク方式の延長戦へ。
10回表に加藤の内野ゴロの間に1点を入れたが、その裏に岩本大地がタイムリーと犠牲フライを浴びて2試合連続でサヨナラ負け。
ここからの2試合は負ければ即敗退が決まる過酷なものだ。しかし、佐藤監督が「1試合ずつ勝っていくしかない」、北川主将が「まずは1つ勝って波に乗りたいです」と語るように、勝利に向かってひたむきに戦うのみだ。
下剋上の狼煙を上げるべく、次戦は20日10時から大田スタジアムでREVENGE99と対戦する。
文:高木 遊(株式会社スポーツオフィスタカギ)
写真:政川 慎治